白鳥座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイルで形成される夏の大三角が西に傾き、ベガスス座の秋の大四角形が天頂に上ります。さそり座、いて座などの夏の代表的な星座がある天の川銀河の中心付近は既に西の空に消え、明るい星の少ないおとなしい秋の星座が空を飾ります。しかし、夜半を過ぎると賑やかな冬の星座が上ってきます。
天体現象の殆ど無い今月はアンドロメダ座大銀河、プレアデス星団、ヒアデス星団、オリオン座大星雲等を双眼鏡で楽しんではいかかでしょうか? 10月15日0時頃の空
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南の空
北の空
6日 火星が見かけ上月に接近(20時、2.3度)**必見**
22日 木星が見かけ上月に接近 (4時、3.7度)
25日 水星が外合
26日 夏時間終了 3時が2時に戻る
26日 金星が見かけ上月に接近(17時、2度)**必見** 惑星の位置関係についての説明 クリック
日出、日没
日付 出 正中 没 5 7.25 13.08 18.51 10 7.33 13.07 18.40 15 7.41 13.06 18.30 20 7.49 13.05 18.20 25 7.57 13.04 18.10 31 7.07 12.04 16.59
月の出、没
日付 出 正中 没 月齢 2 15.34 19.12 21.50 上弦 10 18.59 1.53 7.24 満月 18 23.28 7.08 15.46 下弦 25 7.33 13.03 18.17 新月
水星
9月下旬から明け方東の空に明るい水星が見えていますが、5日からは太陽に近づき次第に見づらくなります。25日には太陽の後ろ側に回って外合となり、観測は出来ません。 金星
先月外合となった金星は今月末には日没後に西の空低く−3.9等の明るい姿が見えるようになります。 火星
8月27日の大接近は過ぎてもまだまだ観測可能です。地球が火星を追い越してゆくために、月末には既に火星の89%の昼側が望遠鏡で観測出来ます。 木星
木星が東の空に昇る時間が次第に早まります。上旬には朝4時30分、中旬には3時50分、下旬には3時3分。次第に明るさも増して、-1.8等の明るいガス惑星が見えます。 土星
土星が東の空に昇る時間も早くなり、今月中はほぼ一晩中観測出来ます。 天王星
夜中観測可能。肉眼では無理。 海王星
大接近している火星のそばに居ます。夜中観測可能。肉眼での観測は無理。 冥王星
へびつかい座に居ます。肉眼では無理。
ジャコビニ流星群
1985年に400個/時間の流星を降らせた流星群ですが、満月に近い月が空にあるという悪条件の手伝って、今年は1個/時間程の活動しか望めないでしょう。活動期間は6日から10日まで、極大時は8日21時頃です。輻射点は北西、天頂近くにあります。 オリオン座流星群
10月上旬から11月上旬まで平均10個/時間ほどの流星を降らせます。極大時は21日14時頃。20個から30個程の流星が見えるでしょう。輻射点は21日22時頃で東の空に低いところに有りますが、月も無く、観測条件は最良です。