2004年3月 今月の星空



3月20日は春分。夜と昼の長さが同じになります。
又、28日には又夏時間始まり、時計は1時間進みます。
冬の賑やかな星たちも次第に西に傾き、目立たないうみへび座、コップ座、おとめ座、からす座などが東の空にに上ります。春の空で比較的目立つのが、流星群で有名なしし座と牛飼い座です。かんむり座も牛飼い座のそばに有り、大きなU字型をしているので、明るくは無いですが、見つけやすいでしょう。

3月とは言っても、まだまだ寒い日は続きます。空がおとなしい星座に入れ替わりましたが、日没時に見える金星、そしてまだ明るい火星が西の空に輝き、土星、木星と次々と東の空に姿を見せます。その中でも南西に輝く-4等の金星が特に寒い印象を与えます。

春の空には目立った星雲、星団はありませんが、早い時間であれば西の空に輝いている冬の星座の間を双眼鏡で散歩するのも良いでしょう。

3月15日0時頃の空

南の空

北の空
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トピック

1日 土星が月に接近(19時、天頂、5.8゜)
4日 水星が外合
4日 木星が衝
6日 木星が月に接近(19時、東、2.7゜)
20日 春分(7時49分)
21日 水星が近日点通過
22日 水星が月に接近(19時、西、5.1゜)
24日 金星が月に接近(22時、北西、3゜)**必見**
25日 火星が月に接近、プレアデス星団も近くに見える(23時、北西、1.5゜)**必見**
28日 夏時間開始、1時間進む。 28日 土星が月に接近(22時、西南西、45度、4.3゜)
29日 水星が東方最大離隔(13時、19゜)
29日 金星が東方最大離隔(17時、46゜)

惑星の位置関係についての説明 クリック



太陽

日出、日没
日付 正中
5 6.55 12.31 18.09
10 6.44 12.30 18.17
15 6.33 12.29 18.25
20 6.22 12.27 18.33
25 6.11 12.26 18.41
31 6.58 13.24 19.51


月の出、没
日付 正中 月齢
7 18.53 0.38 7.26 満月
13 1.49 5.45 9.33 下弦
20 6.37 12.12 18.01 新月
29 11.20 20.10 4.09 上弦



惑星

水星
4日に水星は太陽の向こう側に入り外合となります。しかし、29日には東方最大離隔となり、20日頃から夕方西の空に観望する事が出来ます。一年を通して今月が水星を最も観測し易い時期です。

金星
-4.4等の金星は5月下旬迄宵の明星として日没後の西の空を飾ります。6月迄には次第に金星の視直径は次第に多くなり、又見かけは細くなりつづけ、望遠鏡観望するとごく細い三日月の様になります。24日夜22時頃、西の空には細い三日月と金星が寄り添って見えます。そのそばには火星とおうし座の一等星アルデバランも見えます。

火星
8月の大接近に比べるとかなり暗くなってしまった火星ですが、夜半過ぎに西の空に沈むまでは未だ観測可能です。25日夜23時には西の空に月に見かけ上接近致します。

木星
3日に衝となり、一晩中観測可能になります。月初めに夜17時51分ぎには東の空に上り、-2.5等の大変明るいその姿を見せてくれます。早く沈んでしまう金星を除くと夜空で最も明るい星になります。

土星
12月31日に衝となった土星は太陽と反対側に位置し、夕方の早い時間に上ります。0等星に輝く巨大ガス星雲は一晩中裸眼及び望遠鏡での観望が可能です。双子座の近くにいるので、見つけやすいでしょう。

天王星
夜中観測可能。肉眼では無理。

海王星
太陽の向こう側に回り観測は不可能です。

冥王星
へびつかい座に居ます。肉眼では無理。

小惑星 セレス
1月双子座の双子星カストルとポルックスの間に居た小惑星は未だ双子座の近くにあり、光度こそ落ちましたが、双眼鏡があれば十分観望出来るでしょう。(上南の空を参照)



流星

15日頃からおとめ座流星群が活発になります。極大は25日頃ですが、1時間に数個。余り活発な活動では有りません。