今月のハイライトはなんと言っても明るい流星が多く飛ばしてくれるペルセウス座流星群です。
時として一時間に110個ほどの活発な出現を見せるこの流星群は12日から13日の未明に掛けて極大を迎えます。今回は大きな月が有り、条件は余りよくありませんが、大変明るい流星を飛ばす流星群ですので機会が有れば是非観望して下さい。 8月になると夜が長くなってきます。空が暗い間は木星以外の明るい惑星は太陽の近くに有り、夜中の観望は出来ません。上旬から金星と水星が接近しているのが早朝東の空に見えますが、中旬になると土星が追いつき、下旬には月に追い越されるようなランデブーが観望出来ます。惑星達の毎日の動きを双眼鏡などで観望して下さい。写真に収めて記録に残すのも楽しいでしょう。 6月、7月の空は夜中の0時を回っても未だ北の空が明るく、実際に空が暗くなる時間はほんの2時間程度。星好きには余り良い季節では有りません。その分夜光雲が見えたり、ある程度暗くなる南の空の賑やかな天の川銀河が観望出来るので諦める必要は有りません。日が落ちると西の空には傾き始めた夏の大三角(こと座のベガ、わし座のアルタイル、白鳥座のデネブ)が見え、東からは秋の四辺形(ペガスス座)が昇ってきます。
昨月ご案内したいて座とさそり座付近の星雲星団群(M4、6、7、8、20、22)、アンドロメダ座のアンドロメダ大銀河(M31)、ペルセウス座の2重星団(h-χ、エイチ・カイと読む)と散開星団(M34)、ヘルクレス座の散開星団(M13)、へび座の散開星団(M5)等も是非観望して下さい。 8月の天気 8月15日0時頃の空
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南の空
北の空
7日 水星が西方最大離隔
7日 土星が合
11日5時 水星と火星が接近(東、高度10度、間隔2.2度)**必見**
11日 海王星が衝
21日6時 水星と土星が接近(東、高度10度、間隔0.6度)**必見**
22日6時 金星が月に接近(東、高度10度、間隔2.4度)**必見**
23日6時 水星が月に接近(東、高度10度、感覚3.1度)**必見**
27日5時30分 金星と土星が接近(東、高度10度、間隔0.2度)**必見**
29日21時 木星が月に接近(北西、高度10度、間隔5.8度)
比較の尺度:月の視直径は0.5度(30分角) 惑星の位置関係についての説明 写真集「惑星ランデブー」
日出、日没
日付 薄明始 出 正中 没 薄明終 01 8 2006 3:12:17 5:48:55 13:26:21 21:02:51 23:37:35 02 8 2006 3:15:33 5:50:19 13:26:17 21:01:18 23:34:15 03 8 2006 3:18:44 5:51:44 13:26:12 20:59:43 23:30:57 04 8 2006 3:21:53 5:53:10 13:26:07 20:58:06 23:27:40 05 8 2006 3:24:59 5:54:36 13:26:01 20:56:28 23:24:25 06 8 2006 3:28:02 5:56:02 13:25:55 20:54:49 23:21:12 07 8 2006 3:31:02 5:57:29 13:25:47 20:53:07 23:18:00 08 8 2006 3:34:00 5:58:56 13:25:40 20:51:24 23:14:49 09 8 2006 3:36:55 6:00:23 13:25:31 20:49:40 23:11:40 10 8 2006 3:39:48 6:01:51 13:25:23 20:47:54 23:08:32 11 8 2006 3:42:38 6:03:19 13:25:13 20:46:07 23:05:25 12 8 2006 3:45:26 6:04:47 13:25:03 20:44:19 23:02:19 13 8 2006 3:48:11 6:06:16 13:24:53 20:42:29 22:59:15 14 8 2006 3:50:55 6:07:44 13:24:42 20:40:38 22:56:11 15 8 2006 3:53:36 6:09:13 13:24:30 20:38:46 22:53:08 16 8 2006 3:56:15 6:10:42 13:24:18 20:36:53 22:50:07 17 8 2006 3:58:53 6:12:11 13:24:05 20:34:58 22:47:06 18 8 2006 4:01:28 6:13:40 13:23:52 20:33:03 22:44:06 19 8 2006 4:04:01 6:15:10 13:23:39 20:31:06 22:41:08 20 8 2006 4:06:33 6:16:39 13:23:25 20:29:09 22:38:10 21 8 2006 4:09:03 6:18:09 13:23:10 20:27:10 22:35:13 22 8 2006 4:11:30 6:19:38 13:22:55 20:25:11 22:32:17 23 8 2006 4:13:56 6:21:08 13:22:40 20:23:10 22:29:21 24 8 2006 4:16:21 6:22:37 13:22:24 20:21:09 22:26:27 25 8 2006 4:18:43 6:24:07 13:22:08 20:19:07 22:23:33 26 8 2006 4:21:04 6:25:37 13:21:51 20:17:04 22:20:41 27 8 2006 4:23:23 6:27:06 13:21:34 20:15:00 22:17:49 28 8 2006 4:25:41 6:28:36 13:21:16 20:12:55 22:14:58 29 8 2006 4:27:57 6:30:05 13:20:59 20:10:50 22:12:08 30 8 2006 4:30:11 6:31:35 13:20:40 20:08:45 22:09:18 31 8 2006 4:32:24 6:33:04 13:20:22 20:06:38 22:06:30
月出、正中、月没
今月の
内惑星の位置
外惑星の位置
水星
金星
先月18日に内合となった水星は夜明け前その姿を東の空に現します。今月中金星と接近して見えますが、中旬から土星も加わり、下旬には月も仲間入りして4衛惑星のランデブーとなります。
日付 出 正中 没 01 8 2006 4:33:52 12:12:03 19:50:59 11 8 2006 4:25:08 12:10:47 19:56:16 21 8 2006 5:11:28 12:42:36 20:12:00 31 8 2006 6:23:37 13:20:20 20:14:50
火星
金星もかなり太陽に近づきましたが、まだ明けの明星として夜明け前の東の空低く輝きます。光度は-3.9等。上旬は水星に追いつかれ、下旬には土星とすれ違いになり、又次第に細くなってゆく月にも追いつかれ4衛惑星のランデブーとなります。望遠鏡で見る金星はほぼ円盤状(輝面率97%)です。
日付 出 正中 没 01 8 2006 3:47:44 11:50:14 19:52:17 11 8 2006 4:09:51 12:02:48 19:54:53 21 8 2006 4:36:26 12:14:14 19:50:56 31 8 2006 5:05:28 12:24:11 19:41:39
木星
火星は没が大変早くなるので、観望出来ません。
日付 出 正中 没 01 8 2006 8:19:42 15:13:00 22:05:36 11 8 2006 8:15:55 14:57:04 21:37:32 21 8 2006 8:12:12 14:41:03 21:09:12 31 8 2006 8:08:39 14:25:02 20:40:46
土星
先月4日衝となった木星は没が次第に早まりますが、日没後の僅かな時間のみ西の空低く観望出来ます。
日付 出 正中 没 01 8 2006 14:16:17 19:11:00 0:09:27 11 8 2006 13:42:00 18:35:05 23:28:06 21 8 2006 13:09:01 18:00:08 22:51:09 31 8 2006 12:37:14 17:26:02 22:14:44
天王星
土星は7日に太陽の裏に回り合となります。下旬になると次第に太陽から遠ざかる為に東の空に0.4等の明るい星として姿を現します。水星と金星も接近し、大変面白いランデブーになるでしょう。
日付 出 正中 没 01 8 2006 6:16:49 13:47:21 21:17:47 11 8 2006 5:44:40 13:13:10 20:41:32 21 8 2006 5:12:30 12:38:56 20:05:14 31 8 2006 4:40:11 12:04:35 19:28:51
海王星
出がますます早くなり、日没後の一時間後の東の空に見え出します。
日付 出 正中 没 01 8 2006 22:11:25 3:44:18 9:13:11 11 8 2006 21:31:31 3:03:47 8:32:03 21 8 2006 20:51:32 2:23:07 7:50:41 31 8 2006 20:11:30 1:42:22 7:09:11
冥王星
11日に衝となる海王星は一晩中観望可能ですが、7.8等星と暗いので望遠鏡での観望は可能です。
日付 出 正中 没 01 8 2006 21:16:35 2:06:53 6:53:10 11 8 2006 20:36:40 1:26:30 6:12:20 21 8 2006 19:56:45 0:46:07 5:31:30 31 8 2006 19:16:51 0:05:47 4:50:43
へび座の尻尾辺りに居ます。出がますます早くなり夜半前のみ観望可能ですが、13.9等と暗いので大型の望遠鏡でないと実際の観望は難しいかもしれません。
ペルセウス座流星群: しし座流星群に次ぐ明るい流星が派手に飛ぶペルセウス座流星群。今年は月も無く一時間に60個〜100個位は期待出来るでしょう。
流星群のピークは10日から14日で、極大は8月12日22時〜13日4時頃です。ヨーロッパでの極大は13日2時頃です。この日は満月直後の月が有り、観望条件は余りよく有りません。それでも明るい火球を飛ばす流星群ですので、諦めずに観望する事をお勧めいたします。
この流星群の母天体であるスイフト・タットル彗星です。この彗星が地球軌道をかすめ、そこに残したダストに地球が突っ込み空気と摩擦して発光します。 13日2時の流星の見え方と方向: