今月のハイライトは明るい流星が多く飛ばしてくれるペルセウス座流星群です。今回は明るい月も有り、条件は余りよくありません。
6日には半影月食が有りますが、コントラストが大変低いので、肉眼で認識するのは難しいです。写真撮影をしてやっと光度が落ちているのが見分けられる程度です。 夜空も夏の星座に入れ替わりました。東の空には白鳥座のデネブ、こと座のベガ、ワシ座のアルタイルで構成される夏の大三角が見えています。うしかい座とおとめ座が西に傾きました。南の低いところにはさそり座の頭が見えています。天頂にはヘラクレス座の大きな四角が、その南にはへびつかい座が大きく広がっています。北の空高くにりゅう座が横たわり、おおぐま座は西に傾き、北極星をはさんだ北東の空にカシオペア座が高度をあげてきました。北の空低い所にはぎょしゃ座のカペラが見えています。カペラは高緯度のドイツでは一年中地平線下に沈まない周極星になっています。
とにかくドイツの夏の夜は短いのが玉に瑕ですが、それでも双眼鏡で観望出来る星雲、星団が沢山有ります。夏の銀河はもっと賑やかになります。是非、双眼鏡での夜空の散歩をしてください。
いて座とさそり座付近の星雲星団群(M4、6、7、8、20、22)、アンドロメダ座のアンドロメダ大銀河(M31)、ペルセウス座の2重星団(h-χ、エイチ・カイと読む)と散開星団(M34)、ヘルクレス座の散開星団(M13)、へび座の散開星団(M5)と見ものは一杯。
正直言って、望遠鏡より双眼鏡での観望の方がよっぽど楽しいですね。倍率は7倍も有れば十分です。
今月の惑星の観望時間帯は夜明け前に集中します。木星の出も早くなり、観望しやすくなります。 8月の天気 8月15日0時頃の空
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南の空
北の空
6日 半影月食(1時〜4時17分)観望難
7日0時 木星が月に接近(南東、高度20度、間隔3.4度)**必見**
12日 ペルセウス座流星群極大**必見**
14日 木星が衝
17日 海王星が衝
18日3時 金星が月に接近(南東、高度10度、間隔3.6度)**必見**
24日 水星が東方最大離隔
比較の尺度:月の視直径は0.5度(30分角) 惑星の位置関係についての説明 写真集「惑星ランデブー」
日出、日没
日付 薄明始 出 正中 没 薄明終 01 8 2009 3:13:13 5:49:19 13:26:20 21:02:25 23:36:38 02 8 2009 3:16:27 5:50:43 13:26:16 21:00:51 23:33:19 03 8 2009 3:19:38 5:52:08 13:26:11 20:59:16 23:30:01 04 8 2009 3:22:46 5:53:34 13:26:05 20:57:39 23:26:45 05 8 2009 3:25:51 5:55:00 13:25:59 20:56:01 23:23:31 06 8 2009 3:28:53 5:56:27 13:25:53 20:54:20 23:20:18 07 8 2009 3:31:53 5:57:53 13:25:45 20:52:39 23:17:06 08 8 2009 3:34:50 5:59:21 13:25:38 20:50:55 23:13:56 09 8 2009 3:37:44 6:00:48 13:25:29 20:49:11 23:10:47 10 8 2009 3:40:36 6:02:16 13:25:20 20:47:25 23:07:40 11 8 2009 3:43:25 6:03:44 13:25:11 20:45:37 23:04:33 12 8 2009 3:46:13 6:05:12 13:25:01 20:43:49 23:01:28 13 8 2009 3:48:58 6:06:41 13:24:50 20:41:59 22:58:23 14 8 2009 3:51:41 6:08:10 13:24:39 20:40:07 22:55:20 15 8 2009 3:54:22 6:09:39 13:24:27 20:38:15 22:52:17 16 8 2009 3:57:01 6:11:08 13:24:15 20:36:21 22:49:16 17 8 2009 3:59:37 6:12:37 13:24:02 20:34:26 22:46:16 18 8 2009 4:02:12 6:14:06 13:23:49 20:32:31 22:43:16 19 8 2009 4:04:45 6:15:36 13:23:35 20:30:34 22:40:18 20 8 2009 4:07:16 6:17:05 13:23:21 20:28:36 22:37:20 21 8 2009 4:09:45 6:18:35 13:23:07 20:26:37 22:34:24 22 8 2009 4:12:13 6:20:04 13:22:52 20:24:37 22:31:28 23 8 2009 4:14:38 6:21:34 13:22:36 20:22:37 22:28:33 24 8 2009 4:17:02 6:23:04 13:22:20 20:20:35 22:25:39 25 8 2009 4:19:24 6:24:33 13:22:04 20:18:33 22:22:45 26 8 2009 4:21:44 6:26:03 13:21:47 20:16:30 22:19:53 27 8 2009 4:24:03 6:27:32 13:21:30 20:14:26 22:17:01 28 8 2009 4:26:20 6:29:02 13:21:12 20:12:21 22:14:11 29 8 2009 4:28:35 6:30:31 13:20:54 20:10:16 22:11:21 30 8 2009 4:30:49 6:32:01 13:20:36 20:08:10 22:08:31 31 8 2009 4:33:01 6:33:30 13:20:17 20:06:03 22:05:43
月出、正中、月没
今月の
内惑星の位置
外惑星の位置
水星
金星
今月の水星は没は早くなりますが、日没も早くなるので、緯度の低い地域では下旬には西の空低く輝いているのが見られるかもしれません。
日付 出 正中 没 01 8 2009 7:28:03 14:39:50 21:49:27 11 8 2009 8:20:53 14:57:17 21:31:51 21 8 2009 8:56:38 15:01:45 21:05:26 31 8 2009 9:09:46 14:50:59 20:31:21
火星
今月の金星も明けの明星として東の空に輝きます。望遠鏡で見る金星は輝面率75%で15秒角の小さな米粒の様です。
日付 出 正中 没 01 8 2009 2:42:32 10:41:07 18:39:54 11 8 2009 2:52:54 10:51:42 18:50:18 21 8 2009 3:09:54 11:02:39 18:54:48 31 8 2009 3:32:11 11:13:12 18:53:17
木星
火星は更に高度を上げて行き、夜明け前の空で観望し易くなります。16日の明け方には三日月とのランデブーが見られます。
日付 出 正中 没 01 8 2009 1:30:09 9:30:19 17:30:54 11 8 2009 1:14:24 9:19:42 17:25:18 21 8 2009 1:00:16 9:08:40 17:17:12 31 8 2009 0:47:33 8:56:59 17:06:26
土星
14日に衝となる木星は一晩中観望可能です。地球に最も近づくのは15日の5時頃でこの時の距離は6.026億Kmです。
日付 出 正中 没 01 8 2009 21:31:59 2:26:58 7:17:41 11 8 2009 20:50:06 1:42:46 6:31:08 21 8 2009 20:08:04 0:58:23 5:44:25 31 8 2009 19:26:05 0:14:12 4:58:04
天王星
今月の土星は太陽に近いので観望出来ません。
日付 出 正中 没 01 8 2009 9:31:26 16:02:58 22:34:23 11 8 2009 8:58:13 15:27:38 21:56:56 21 8 2009 8:25:21 14:52:33 21:19:37 31 8 2009 7:52:44 14:17:38 20:42:24
海王星
来月17日に衝となる天王星は出も早くなり、観望し易くなりますが、非常に暗い惑星なので観望には大型望遠鏡が必要です。
日付 出 正中 没 01 8 2009 22:32:10 4:28:09 10:20:08 11 8 2009 21:52:25 3:47:53 9:39:21 21 8 2009 21:12:33 3:07:25 8:58:16 31 8 2009 20:32:36 2:26:47 8:16:57
冥王星
17日に衝となる海王星は一晩中観望可能です。7.9等と大変暗いので観望には望遠鏡が必要ですが、今月の海王星は木星にぴったりとついているので、見つけやすいでしょう。
日付 出 正中 没 01 8 2009 21:31:45 2:32:42 7:29:39 11 8 2009 20:51:53 1:52:22 6:48:50 21 8 2009 20:12:00 1:12:00 6:07:59 31 8 2009 19:32:08 0:31:38 5:27:09
冥王星はほぼ一番中見えていますが、暗い準惑星なので観望には大型望遠鏡が必要です。
ペルセウス座流星群: しし座流星群の活動が緩やかになった近年ではペルセウス座流星群が注目されています。一時間に100個位は期待出来るでしょう。
流星群のピークは10日から14日、ヨーロッパでの極大は12日20時30分〜22時頃です。今年はほぼ一晩中半月が東の空に有り、条件は余り良くありません。それでも、明るい火球を飛ばす流星群ですので、必ず観望して下さい。
この流星群の母天体であるスイフト・タットル彗星です。この彗星が地球軌道をかすめ、そこに残したダストに地球が突っ込み空気と摩擦して発光します。 12日22時の流星の見え方と方向: