通常、霧が停滞したり数週間厚い雲が空を覆う等今ひとつぱっとしない天気が続くのもこの季節です。今年も天気だけは例外に漏れず、どんよりとした天気が続いています。 今月は大きなハイライトは有りませんが、期待出来るのは昨年沢山の流星を降らせたふたご座流星群と31日の部分月食です。部分月食はほんの8%だけ欠けるミニ月食です。 今月の日没後の星空はまだまだ秋の星座で一杯です。日没が午後4時頃なので、空が暗くなった西の空には未だ夏の星座も見えています。薄明が完全に終了する頃には賑やかな冬の星座が東の空に昇ってきます。オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオン、天界で最も明るい恒星おおいぬ座のシリウスで構成させる冬の大三角が目立ちます。大接近する火星を従えたふたご座も天頂近く迄昇る夜半過ぎには春の星座の代表しし座が地平線から大きな逆？マークを覗かせます。おおぐま座に有る北斗七星はひしゃくを北東の空に持ち上げ、北極星を挟んだその反対側にはカシオペア座が有ります。 今月の惑星は水星と金星以外は観望し易くなりました。木星は日没後、土星は夜半過ぎに東の空に見えています。火星も一晩中観望可能です。今月は海王星が木星に近づくので、双眼鏡でも見つけやすくなります。 その他に双眼鏡で観望出来る天体はプレアデス星団（M45)、ヒアデス星団、アンドロメダ大星雲（M31）とペルセウス座の２重星団（h-χ、エイチ・カイと読む）、散開星団（M34）とオリオン座大星雲（M42）。オリオン座にはウルトラマンの故郷「M78星雲」も有りますが、これは望遠鏡が無いと見えません。おおぐま座の子連れ星雲（M51)と銀河カップル（M81とM82)は是非一度大型の望遠鏡で観望して下さい。
12月の天気 12月15日0時頃の空
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南の空
北の空
