2011年9月 今月の星空

9月になると秋分に向けて夜が長くなります

しかし薄明後の西の空はまだまだ夏の星座で空は一杯です。
こと座のベガ、白鳥座のデネブ、わし座のアルタイルで作られる夏の大三角が西に傾き、さそり座は既に地平線下に隠れてしまうと、東の空に秋の星座が昇ってきます。あの有名なアンドロメダ大星雲(M31)も見ごろになってきました。秋の四辺形とも言われるぺガスス座は東の空に昇り、南東の空にはにはうお座が上ってきます。太陽は秋分の日丁度うお座の反対側に有り、日が落ちるとうお座が昇ってきます。
南の空には目立たないやぎ座、更に地平線に近いところには南のうおのフォーマルハウトが見ています。
北の空ではカシオペア座は天頂まで昇り、北斗七星は高度を下げます。夜半過ぎには双子座やオリオン座等の冬の星座が東の空に上ってきます。やっと夜が長くなり、星好きには良い季節となりました。

南西の空にはいて座とさそり座付近の星雲星団群(M4、6、7、8、20、22)、アンドロメダ座のアンドロメダ大銀河(M31)、ペルセウス座の2重星団(h-χ、エイチ・カイと読む)と散開星団(M34)ヘルクレス座の散開星団(M13)へび座の散開星団(M5)と見ものは一杯。
望遠鏡より双眼鏡での観望の方がよっぽど楽しいですね。倍率は7倍も有れば十分です。

今月の惑星は、一晩中見えている木星を除いて明るい惑星は殆ど太陽の側に居ます。火星は夜明け前の東の空に見えていますが、その他の惑星は観望出来ません。

太陽の活動が目立って来ました。オーロラの季節は既に始まっています。極地では既にドイツの最北端では既にオーロラが観測されています。百夜の北欧では全く見る事は出来ませんが、今冬の南半球ではかなり活発なオーロラが観測されていますので、ライブカメラで観望して下さい。詳細のリンクはこちら

9月の天気

9月15日0時頃の空

南の空 北の空

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トピック

3日 水星が西方最大離隔
16日22時 木星が月に接近(東、高度10度、間隔4.4度)**必見**
23日5時 火星が月に接近(東、高度30度、間隔5度)**必見**
23日 秋分
26日 天王星が衝
28日 水星が外合
比較の尺度:月の視直径は0.5度(30分角)

惑星の位置関係と暦

写真集「惑星ランデブー」

太陽

日出、日没

月出、月没

惑星

今月の
内惑星の位置
外惑星の位置
惑星の暦
水星
今月の水星は上旬のみ夜明け前の東の空でその姿をかろうじて確認出来ます。0.1等ですが、空が明るいので、見つけるのは難しいでしょう。
金星
先月外合となった金星は未だ太陽に近いので観望出来ません。
火星
火星は次第に太陽から離れ、夜明け前の東の空にその姿を見つけることが出来ます。光度も1.3等迄明るくなります。
木星
10月に衝となる木星は次第に出が早くなり、ほぼ一晩中観望出来ます。光度も-2.8等迄明るくなります。
土星
10月15日に合となる土星は太陽に近くなるので、観望で出来ません。
天王星
今月26日に衝となる天王星は一晩中観望出来ます。大変暗い惑星なので、観望には望遠鏡が必要です。
海王星
8月23日に衝となった海王星の出は更に早くなり、ほぼ一晩中観望出来ます。大変くらい星なので、観望には望遠鏡が必要です。
冥王星
7月28日に衝となった冥王星は没が早くなり、夜半前のみ西の空で観望可能です。暗い星なので、望遠鏡が必要です。

流星群

ぎょしゃ座α流星群 α-Aurigids (AUR)
年に何回か活発になる流星群の一つです。特に目立つ流星群ではありません。
輻射点は夜中に東の空に昇り、明け方には天頂に達します。新月の頃でも有り、観望条件は最良です。

出現期間 8月28日〜9月5日
極大 9月1日
出現規模 6個/時間


ペルセウス座ε流星群 ε-Perseids (SPE)
9月ペルセウス座流星群の母彗星もはっきりしていません。
8月の流星群程派手では有りませんが、予期しないバーストが有る流星群でもあります。
輻射点は夜中に東の空に昇り、明け方には天頂に達します。満月の頃でも有り、観望条件はよく有りません。

出現期間 9月4日〜14日
極大 9月9日
出現規模 5個/時間


ぎょしゃ座δ流星群 δ-Aurigids (AUR)
大変マイナーな流星群の一つです。現在分かっている極大時の流星数は3個です。

出現期間 9月20日〜10月16日
極大 10月3日
出現規模 2個/時間