3月20日は春分。夜と昼の長さが同じになります。
25日には夏時間が始まり、時計は夜中の2時に1時間進み、日本との時差は7時間になります。
星空の方は、3月になるとコップ座、おとめ座、からす座などのおとなしい春の星座が東の空に昇ります。
北の空ではカシオペア座が高度を下げ、北斗七星が空高く昇ります。
東の空にはアルクトゥルスが輝いています。牛かい座の一等星でオレンジ色をしているのですぐ目に付きます。
西の空にはふたご座が直立しています。
南の空には南東空高く流星群で有名なしし座と長々と横たわるうみへび座。
南東の空の低いところにはにぎやかな冬の星座オリオン座、こいぬ座、おうし座などが未だ見えています。
双眼鏡で観望出来る天体はプレアデス星団(M45)、ヒアデス星団、アンドロメダ大星雲(M31)とペルセウス座の2重星団(h-χ、エイチ・カイと読む)、散開星団(M34)とオリオン座大星雲(M42)。オリオン座にはウルトラマンの故郷「M78星雲」も有りますが、これは望遠鏡が無いと見えません。おおぐま座の子連れ星雲(M51)と銀河カップル(M81とM82)は是非一度大型の望遠鏡で観望して下さい。
牛かい座としし座の間には大変目立たないかみのけ座が有ります。ここにはかみのけ座銀河団が有ります。大変暗い場所ならばぼーっとした二等辺三角状に銀河が集まっているのが肉眼でも分かります。大型の望遠鏡ならば何とか一つ一つが星で無く、銀河である事が分かります。
今月は金星が夕方の南西の空で更に高度を上げ、宵の空でもっとも明るい星として輝きます。13日には木星と3度迄近づき、天空でもっとも明るい星が二つ並んでいるのが観望出来ます。火星と土星は一晩中観望出来ます。水星は上旬で有れば日没後の僅かな時間のみ観望出来ます。
太陽の活動が目立って来ました。オーロラの季節は既に始まっています。既にドイツの最北端では既にオーロラが観測されています。北欧でも日が又短くなって来ましたが、まだまだライブカメラで観望することが出来ます。真っ赤な低緯度オーロラも見ものですので、磁気嵐の時はデータを見ながら北の空に注意を向けましょう。データのリンクはこちら。
3月の天気
3月15日0時頃の空
南の空 北の空
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3日 火星が衝 5日 水星が東方最大離隔 13日21時 金星と木星が接近(西、高度15度、間隔3度)**必見** 20日 春分 24日 天王星が合 25日21時 木星が月に接近(西、高度15度、間隔3.2度)**必見** 26日21時 金星が月に接近(日、高度30度、間隔2.4度)**必見** 27日 金星が東方最大離隔
比較の尺度:月の視直径は0.5度(30分角)
惑星の位置関係と暦
写真集「惑星ランデブー」
日出、日没
月出、月没
今月の
内惑星の位置
外惑星の位置
惑星の暦
水星 5日に東方最大離隔となる水星は月初のみ、西の空で日没直後に観望出来ます。その後は再び太陽に近づきます。
金星 今月の金星は南西の空で更に高度を上げます。光度も-4.5等と大変明るくなります。13日には木星が3度のところまで近づき、空でもっとも明るい星のランデブーが観望出来ます。
火星 今月に衝となる火星は、一晩中観望できるようになります。光度も-1.2等を保ちます。
木星 没の早くなった木星は夜半前のみ観望可能です。光度は-2.0等に落ちます。13日には金星とのランデブーが日没後の西の空で観望出来ます。
土星 4月に衝となる土星は出が早くなり、ほぼ一晩中観望できるようになります。
天王星 24日に合となる天王星は観望出来ません。
海王星 先月19日に合となった海王星は未だ太陽に近いので観望出来ません。
冥王星 12月29日に合となった冥王星の出は早くなりますが、大変暗い星なので観望は難しいでしょう。
おとめ座流星群 Virginids(VIR)
国際流星機構のリストから外れてしまった地味な流星群です。
出現量も一時間一個程度なので、活動と言われるにはレベルが低いからでしょう。
出現期間 1月25日〜4月15日 極大 4月上旬 出現規模 1個/時間