2013年2月 今月の星空

ドイツでは1月下旬から2月が掛けて最も寒くなる季節です。どんよりとした日が続き、太陽が照る事は殆ど有りません。
これから3月の春分に向けて日ごとに昼間が長くなってゆきます。それでも夜はまだまだ長く、晴れれば星見人には最高の季節です。

2月の空は秋の星座はアンドロメダ座とペルセウス座のみを残し、既に冬の星座で一杯です。北の空のおおぐま座は高度を増し、カシオペア座は地平線に近づいていきます。南の空はオリオン座、天頂にはふたご座やおうし座の明るい星々が輝きます。東の空には春の星座を代表するしし座やかに座が上ってきています。

今月は衝を過ぎた木星は一晩中観望出来るほか、火星は日没後の西の低い空で、土星は夜半過ぎに東の空で観望出来ます。水星は中旬頃日没後見やすくなっています。

双眼鏡で観望出来る天体はプレアデス星団(M45)、ヒアデス星団アンドロメダ大星雲(M31)とペルセウス座の2重星団(h-χ、エイチ・カイと読む)、散開星団(M34)とオリオン座大星雲(M42)。オリオン座にはウルトラマンの故郷「M78星雲」も有りますが、これは望遠鏡が無いと見えません。おおぐま座の子連れ星雲(M51)と銀河カップル(M81とM82)は是非一度大型の望遠鏡で観望して下さい。

太陽の活動が目立って来ました。昼間が短いので北欧やアラスカのライブカメラでオーロラが観望出来ます。真っ赤な低緯度オーロラも見ものですので、磁気嵐の時はデータを見ながら北の空に注意を向けましょう。データのリンクはこちら


2月の天気

2月15日0時頃の空

南の空 北の空

拡大するには画像をクリック。

トピック

3日7時 土星が月に接近(南、高度25度、間隔4.5度)**必見**
8日18時 水星と火星が接近(西、高度10度、間隔0.3度、双眼鏡要)**必見**
11日18時 水星、火星と月のランデブー(西、高度10度)**必見**
18日18時 木星が月に接近(南、高度60度、間隔3度)**必見**
比較の尺度:月の視直径は0.5度(30分角)

惑星の位置関係と暦

写真集「惑星ランデブー」

太陽

日出、日没

月出、月没

惑星

今月の
内惑星の位置
外惑星の位置
惑星の暦
水星
今月の水星は日没後の西の空で中旬迄見やすくなっています。
金星
今月の金星は太陽に近いので観望出来ません。
火星
今月の火星はかろうじて夕方の空でその姿を見つける事が出来ます。光度は1.2等を保ちます。
木星
今月の木星は没は次第に早くなりますが夜半前ならば観望出来ます。光度は-2.3等に落ちますが、夜最も明るい星として輝きます。
土星
土星は更に出が早くなり、ほぼ一晩中に観望出来ます。望遠鏡で見ると大きく輪を開いた土星が観望出来ます。
天王星
没は早くなりましたが天王星はまだまだ日没後の西の空で観望出来ます。光度は5.9等と暗いので、望遠鏡が必要です。
海王星
21日に合となる海王星は月初めのみ観望可能です。
冥王星
12月30日に合となった冥王星は次第に太陽から離れますが、暗い惑星なので観望は出来ません。

流星群

今月は目立った流星群の活動は有りません。
3月から4月にかけて活発になるおとめ座流星群が月末頃から明けの空に見え出します。