日も長くなり、空が完全に真っ暗になるのはほんの7時間程です。暖かくなるのは良いのですが、暗くなる時間が短くなるので星好きには余り嬉しく無い時期になりました。
今月は太平洋側の地域で金環食が起こります。欧州からは残念ながら観望出来ません。
5月は花粉の季節です。花粉症の人には憂鬱な季節ですが、この花粉の為に太陽の回りにカラフルな花粉光冠が見える事が有ります。花粉が多く飛んでいるときは是非注意して見て下さい。
出来ればサングラスを掛けるとか、手で太陽を遮るなど光線が直接目に入らないように配慮して下さい。
空はすっかりおとなしい春の星座に入れ替わりました。
北斗七星は天頂まで昇り、おとめ座は南中します。その直ぐ下には独特の四辺形をしたからす座が見えています。しし座は南西に傾き、更に西にはふたご座が見えています。東の空にはうしかい座、ヘルクレス座、こと座、白鳥座が昇り、夜半過ぎには南東の空にさそり座の頭部が見えてきます。
特に目立った星は有りませんが、ヘルクレス座の散会星団M13やおおぐま座の親子銀河M51などが天頂に昇り望遠鏡での観望がし易くなります。
今月の惑星は何所でしょうか?
水星が月末に西の空で見え出します。24日から28日に掛けて、水星、金星、木星のランデブーが見えます。衝を過ぎた土星は未だ一晩中観望可能です。
北欧のオーロラの季節は終わりましたが、夜光雲の季節もまもなく始まります。条件が良ければ5月下旬頃から見え出しますので、晴れた日は北の空を注意して見て下さい。
5月の天気
5月15日0時頃の空
南の空 北の空
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10日 金環食(欧州からは観望不可) 11日 水星が内合 24-28日 水星、金星、木星のランデブー(西、高度15度)**必見** 25日21時 木星が月に接近(西、高度20度、間隔2.6度)**必見**
比較の尺度:月の視直径は0.5度(30分角)
惑星の位置関係と暦
写真集「惑星ランデブー」
日出、日没
月出、月没
今月の
内惑星の位置
外惑星の位置
惑星の暦
水星 今月の水星は月末頃になると日没後の西の空でその姿を見つける事が出来ます。24日から26日に掛けて金星と木星とのランデブーが見られます。
金星 今月の金星は次第に高度を上げ、-3.9等の惑星は最も明るい星として西の空で観望出来ます。24日から26日に掛けて水星と木星とのランデブーが見られます。
火星 先月合となった火星は太陽に近い為観望出来ません。
木星 今月の木星は没は次第に早くなりますが日没直後ならば観望出来ます。光度は-1.9等に落ちますが、夜最も明るい星として輝きます。24日から26日に掛けて金星と木星とのランデブーが見られます。
土星 先月28日に衝となった土星は一晩中に観望出来ます。
天王星 3月29日に合となった天王星は次第に太陽から離れますが、日が長い為に明るい空では観望は難しいでしょう。
海王星 2月21日に合となったばかり海王星は次第に太陽から離れますが、日が長い為に明るい空では観望は難しいでしょう。
冥王星 冥王星は出が早くなり、ほぼ一晩中観望出来ますが、暗い惑星なので観望は難しいでしょう。
みずがめ座η流星群 Aquiriids η(ETA)
みずがめ座η流星群が4月下旬から5月にかけて活発になります。輻射点が高くなる南半球ではかなりの出現は見込めますが、北半球での大出現は望めません。空には満月が有り、条件も良くありません。
出現期間 4月19日~5月28日 極大 5月6日 出現規模 55個/時間
こと座流星群 Lyrids η(ELY)
大変地味な流星群です。突発的に1時間に5個位の流星を飛ばすこともあります。
出現期間 5月3日~5月14日 極大 5月8-10日 出現規模 < 3個/時間