ヴェンデルシュタイン山


Wendelstein
ヴェンデルシュタイン山はドイツとオーストリアの国境にある標高1838mです。山頂までの登山道を4時間30分掛けて登る事は出来ますがヴェンデルシュタイン鉄道を使って登るのも楽で楽しいものです。この鉄道はラック式登山線です。標高1723 m迄30分かけて全長7,6 kmの距離をゆっくり走ります。ここまではロープウェイでも登れます。標高1838m迄は登山道を使って登ります。 今回は山頂の気象台で働く同好会(AKMドイツ流星研究会大気光学部門)の同僚クラウディアさんの計らいで、一般の人が使用できないエレベーターで山頂入りをしました。彼女はドイツで最も眺めの良い職場を持つ女性です。勿論ミュンヘン大学の天文台も見学してきました。
この日は大変天気が良く、ツークシュピッツェからミュンヘンまで見渡すことが出来ました。

ロープウェイ

ラック式登山電車

山頂の駅

ヴェンデルシュタイン協会
この日はここで結婚式が有りました。
山頂からのパノラマ写真。
拡大するには写真をクリック。

東側を望む。ドイツ最高峰ツ−グシュピッツェがどこかに見える。

北側を望む。ミュンヘンが見える。

南側を望む。ここはもうオーストリア。

山頂から見下ろす。真ん中にヴェンデルシュタイン教会が有る。

ドイツ気象台

山頂の天文台と気象台は同じ建物を共有しています。場所が無いためにコピー機迄共同で使用されています。気象台と称される事務所には生活必需品は用意されていますが、当番は大抵一人で、データをこつこつと収集し、情報を本部へ送ります。ドイツで最も眺めの良い職場だ、と同好会の同僚のクラウディアさんは言っています。その反面、一晩で1メートル以上も降り積もった雪は全て手で除雪し、計器が故障しても助けを呼ぶことが出来ないので自分でドライバーとペンチを振り回して修理をするのだそうです。悪天候による労働条件が厳しいため、労働災害も少なくないそうです。勿論男女差別は有りません。

クラウディアさん

日照計(ガラス玉は盗まれた)

天文台


戦後このヴェンデルシュタイン山に天文台を建設する計画が持ち上がりました。
南から吹く風が山の西と東を通り抜けられ、上昇気流が起き辛い、という天文台には好都合な地理条件がそろっています。
(それにしてはハンググライダーが一杯飛んでいたなぁ〜。)
開設当時に設置されたツァイス社太陽観測用望遠鏡は現在では大学生及び研究生の教材として使用されています。
ここでの主にCCDカメラMONICAの性能を100%出すために完全調整されたリッチー・クレチアン式反射望遠鏡が使用され、
星の光が銀河という重力場をかすめる時の時間の遅れなどを研究しています。

ドームと通信用マスト

案内役のバルヴィック博士/コントロールルーム

AKM流星カメラ

DFM社製80cmリッチー・クレチアン式反射鏡

ツァイス製太陽観測用20cm屈折望遠鏡
正式サイトへ


タッツェルヴルム滝
Tatzelwurm


この滝の名前は伝説の妖怪タッツェルヴルムにちなんでつけられました。
この滝の中に妖怪が住んでいると信じられていました。高さは100m。
タッツェルヴルム妖怪のサイト