2004年1月 今月の星空



冬至は過ぎても、本格的に寒くなるのはこれからです。
2003年の平均気温は史上第三番目、夏の気温は史上最高となりました。 まぁ、幾ら文句を言っても、やはり冬は寒いです。南西に輝く-4等の金星が大変寒い印象を与えます。

1月1日午前0時、小惑星セレスがちょうど双子座のカストルとポルックスの間に入り、大変見つけ易くなります。6.8等と大変くらいのですが、条件がよければ双眼鏡でも十分に観望できます。又、土星も双子座にいるので、一見の価値は有ります。又、セレスは15日位迄ゆっくりとポルックス(左)からカストル(右)へと渡って行くので、元旦に見損なっても、未だチャンスは有ります。是非試してください。(下記惑星項目参照)

1月の空はオリオン座、おうし座、アンドロメダ座、大熊座(北斗七星)、カシオペア座、ペルセウス座、ぎょしゃ座などのを代表する星空も賑やかな冬の星座が空を飾ります。
9月に大接近した火星も既に西に傾き、その輝きを次第に失ってきましたが、まだまだ明るい赤い星として目を聞きます。12月31日に衝を迎えた土星は双子座と共に午後16時半には東の空に上り、一晩中観測出来るでしょう。木星は月初めは夜22時過ぎに東の空に上り、月末迄には20時30分にはその姿を見せ-2.4等迄明るくなります。

1月15日0時頃の空

南の空

北の空
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トピック

4日 地球が近日点通過(1億4710万km)
7日 土星が月に最接近(4時、4.1゜)
12日 木星が月に最接近(7時、4.8゜)
15日 金星が天王星に最接近(18時、4.8゜)
17日 水星が東方最大離隔
24日 金星が月に最接近(20時、3.8゜)**必見**
27日 火星が月に最接近(23時、5.2゜)

惑星の位置関係についての説明 クリック



太陽

日出、日没
日付 正中
5 6.59 12.25 16.32
10 6.58 8.16 12.27
15 8.13 12.29 12.29
20 8.09 12.31 16.53
25 8.04 12.32 17.01
31 7.59 12.33 17.11


月の出、没
日付 正中 月齢
7 16.01 0.09 8.40 満月
15 0.38 6.18 11.44 下弦
21 8.25 12.11 16.02 新月
29 11.10 18.35 1.05 上弦



惑星

水星
12月末に内合となった水星は今月中旬頃再び日出前の空に見え出します。17日に東方最大離隔(23゜55′)を迎え20日頃には-0.4等の明るい水星が肉眼でも見つけることが出来るでしょう。

金星
5月下旬迄宵の明星として日没後の西の空を飾ります。24日には細い三日月と寄り添うように-4等の金星が輝きます。6月迄には次第に金星の視直径は次第に多くなり、又見かけは細くなりつづけ、望遠鏡観望するとごく細い三日月の様になります。

火星
まだまだ明るい火星は夜半過ぎには西の地平線のかなたに消えてゆきます。観測は未だ可能です。

木星
木星の出は次第に早まり、月末には20時30分には-2.4等の大変明るいその姿を見せてくれます。、早く沈んでしまう金星を除くと夜空で最も明るい星になり、一晩中観測可能になります。

土星
12月31日に衝となった土星は太陽と反対側に位置し、夕方の早い時間に上ります。一晩中裸眼及び望遠鏡での観望が可能です。双子座のカストルとポルックスの近くにいるので、見つけやすいでしょう。

天王星
夜中観測可能。肉眼では無理。

海王星
かなり早い時間に西の空に沈むようになり、観測は望遠鏡でも難しくなります。肉眼では観望不可能です。

冥王星
へびつかい座に居ます。肉眼では無理。

小惑星 セレス
15日頃まで双子座の双子星カストルとポルックスの間にいるので、大変見つけやすくなります。6.8等の肉眼では殆ど認識出来ない明るさの星ですが、双眼鏡があれば十分観望出来るでしょう。



流星

4日早朝にりゅう座イオタ流星群が極大を迎えます。活発な時で1時間に200個ほどの流星が降ります。輻射点はりゅう座、と牛飼い座の間あたりに有ります。大きな月が出ていているので、暗い流星は見えないかもしれません。