2012年8月 今月の星空

今月のハイライトは明るい流星が多く飛ばしてくれるペルセウス座流星群です。
今回は三日月が夜半過ぎから上ってきますが、条件は良です。この流星群は火球を飛ばすのでも有名です。是非観望して下さい。

夜空も夏の星座に入れ替わりました。東の空には白鳥座のデネブ、こと座のベガ、ワシ座のアルタイルで構成される夏の大三角が見えています。うしかい座とおとめ座が西に傾きました。南の低いところにはさそり座の頭が見えています。天頂にはヘラクレス座の大きな四角が、その南にはへびつかい座が大きく広がっています。北の空高くにりゅう座が横たわり、おおぐま座は西に傾き、北極星をはさんだ北東の空にカシオペア座が高度をあげてきました。北の空低い所にはぎょしゃ座のカペラが見えています。カペラは高緯度のドイツでは一年中地平線下に沈まない周極星になっています。

とにかくドイツの夏の夜は短いのが玉に瑕ですが、それでも双眼鏡で観望出来る星雲、星団が沢山有ります。夏の銀河はもっと賑やかになります。是非、双眼鏡での夜空の散歩をしてください。
いて座とさそり座付近の星雲星団群(M4、6、7、8、20、22)アンドロメダ座のアンドロメダ大銀河(M31)、ペルセウス座の2重星団(h-χ、エイチ・カイと読む)と散開星団(M34)ヘルクレス座の散開星団(M13)へび座の散開星団(M5)と見ものは一杯。
正直言って、望遠鏡より双眼鏡での観望の方がよっぽど楽しいですね。倍率は7倍も有れば十分です。

今月も惑星は夜明け前の東の空で木星と金星が、日没後の西の空で火星と土星が観望出来ます。13日から17日に掛けて見れる火星、土星とスピカのランデブーはお見逃し無く。

太陽の活動が目立って来ました。オーロラの季節は既に始まっています。既にオーストリアからも低緯度オーロラが観測されています。百夜の北欧では全く見る事は出来ませんが、今冬の南半球ではかなり活発なオーロラが観測されていますので、ライブカメラで観望して下さい。詳細のリンクはこちら

8月になると夜光雲の季節も終わりに近づきます。更に太陽活動が活発になると、通常対流圏上層部の大気がイオン化されず、それの伴い氷の雲が出来づらくなり、夜光雲も発生しづらいのですが、7月にはかなりの頻度で発生していますので、未だ可能性は有るかもしれません。。
薄明が終わる頃北の空が青白い波を打つような薄い雲が見えたら、それが夜光雲です。美しい光景を見るのは大変喜ばしいのですが、この現象が頻繁に現れるのが良い傾向でないと言うのは悲しい事実です。
夜光雲はオーロラの様にアレート情報が有りませんので、毎日注意して夜空を観望するか、独流星研究会大気光学部門のBBSをこまめにチェックして下さい。


8月の天気

8月15日0時頃の空

南の空 北の空

拡大するには画像をクリック。

トピック

12日1時30分 木星が月に接近(東、高度5度、間隔1.9度)**必見**
13日3時 金星が月に接近(東、高度5度、間隔3.2度)**必見**
15日 金星が西方最大離隔
16日5時 水星がつきに接近(東、高度5度、間隔4度)**必見**
13-17日22時 火星、土星、スピカのランデブー(西、高度10度)**必見**
比較の尺度:月の視直径は0.5度(30分角)

惑星の位置関係と暦

写真集「惑星ランデブー」

太陽

日出、日没

月出、月没

惑星

今月の
内惑星の位置
外惑星の位置
惑星の暦
水星
中旬頃に夜明け前の空で観望出来ますが、太陽から余り離れないので、見つけるのは難しいでしょう。
金星
今月15日に西方最大離隔となる金星は、一ヶ月を通して出の時間はほとんど変わりません。光度は-4.3等に落ちますが、まだまだ夜明け前の空で最も明るい星です。近くには木星も有り、14日には月とのランデブーが見られます。
火星
今月の火星は没が早まりますが、未だ夕方の空で観望出来ます。光度は1.2等です。13日にはおとめ座の一等星スピカを側を通り、その北側には土星が輝いています。13日から17日迄ランデブーが観望出来ます。
木星
出が早くなる木星は金星と共に夜半後に東の空で観望出来ます。光度は-2.3等迄明るくなります。
土星
没が早くなった土星は夜半前ならまだ南西の空で観望可能です。おとめ座のスピカと火星の近くなので、見つけやすいでしょう。13日から17日までランデブーが観望出来ます。
天王星
9月に衝となる天王星は出も早くなり、一晩中観望出来ます。光度は5.7等と暗いので、望遠鏡が必要です。
海王星
24日に衝となる海王星は一晩中観望出来ます。光度は7.8等と大変暗いので観望には望遠鏡が必要です。
冥王星
6月29日に衝となった冥王星のまだまだ一晩中観望出来ます。光度は14等です。

流星群

ペルセウス座流星群 Perseids
しし座流星群の活動が緩やかになった近年ではペルセウス座流星群が注目されています。
一時間に100個位は期待出来るでしょう。
流星群のピークは9日から13日、ヨーロッパでの極大は12日14時〜16時30分頃です。
今年は細い三日月が有るだけなので、条件は良です。この流星群は明るい火球を飛ばす流星群ですので、必ず観望して下さい。
この流星群の母天体であるスイフト・タットル彗星です。この彗星が地球軌道をかすめ、そこに残したダストに地球が突っ込み空気と摩擦して発光します。

出現期間 8月9日〜13日
極大 8月12日14時〜16時30分(最大8時)
出現規模 100個/時間

12日2時の流星の見え方と方向:



みずがめ座δ流星群 δ-Aquiriids (SDA)
夏の夜の大変地味な流星群の一つです。山羊座δ群とほぼ同時に極大を迎えます。
輻射点は夜中に南の空低いところにあります。今年はほぼ満月に近い月が有り、条件は余り良く有りません。

出現期間 7月11日〜8月18日
極大 7月27日
出現規模 20個/時間


山羊座δ流星群 δ-Capricornids (CAP)
夏の夜の大変地味な流星群の一つです。みずがめ座δ群とほぼ同時に極大を迎えます。
輻射点は夜中に南の空低いところにあります。今年はほぼ満月に近い月が有り、条件は余り良く有りません。

出現期間 7月2日〜8月14日
極大 7月29-30日
出現規模 10個/時間


ぎょしゃ座α流星群 α-Aurigids (AUR)
年に何回か活発になる流星群の一つです。特に目立つ流星群ではありません。
輻射点は夜中に東の空に昇り、明け方には天頂に達します。ちょうど満月に掛かるので、条件は余り良くありません。

出現期間 8月25日〜9月5日
極大 8月30日
出現規模 6個/時間