3月20日は春分。夜と昼の長さが同じになります。
31日には夏時間が始まり、時計は夜中の2時に1時間進み、日本との時差は7時間になります。
今月はパンスターズ彗星が肉眼彗星になると言われています。発見当初は-1等程の明るさになると予想されていましたが、3等迄行けばいいかもしれません。明るさの予想は大変難しいので、最初からあきらめずに観望して下さい。
星空の方は、3月になるとコップ座、おとめ座、からす座などのおとなしい春の星座が東の空に昇ります。
北の空ではカシオペア座が高度を下げ、北斗七星が空高く昇ります。
東の空にはアルクトゥルスが輝いています。牛かい座の一等星でオレンジ色をしているのですぐ目に付きます。
西の空にはふたご座が直立しています。
南の空には南東空高く流星群で有名なしし座と長々と横たわるうみへび座。
南東の空の低いところにはにぎやかな冬の星座オリオン座、こいぬ座、おうし座などが未だ見えています。
双眼鏡で観望出来る天体はプレアデス星団(M45)、ヒアデス星団、アンドロメダ大星雲(M31)とペルセウス座の2重星団(h-χ、エイチ・カイと読む)、散開星団(M34)とオリオン座大星雲(M42)。オリオン座にはウルトラマンの故郷「M78星雲」も有りますが、これは望遠鏡が無いと見えません。おおぐま座の子連れ星雲(M51)と銀河カップル(M81とM82)は是非一度大型の望遠鏡で観望して下さい。
牛かい座としし座の間には大変目立たないかみのけ座が有ります。ここにはかみのけ座銀河団が有ります。大変暗い場所ならばぼーっとした二等辺三角状に銀河が集まっているのが肉眼でも分かります。大型の望遠鏡ならば何とか一つ一つが星で無く、銀河である事が分かります。
今月の惑星達は木星と土星がほぼ一晩中観望出来るほかは、ほとんど太陽の側に居て観望出来ません。
太陽の活動が目立って来ました。昼間が短いので北欧やアラスカのライブカメラでオーロラが観望出来ます。真っ赤な低緯度オーロラも見ものですので、磁気嵐の時はデータを見ながら北の空に注意を向けましょう。データのリンクはこちら。
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