星空@ドイツ

彗星アトラス 3IATLAS

2025年12月

3I/ATLAS は、ATLAS(Asteroid Terrestrial-impact Last Alert System)によって発見された彗星です。
軌道は非常に大きな離心率を持つ双曲線軌道で、オールトの雲起源の長周期彗星とは異なり、太陽系内部まで入り込む機会は極めて稀で、実際にこの彗星のデータを天体ソフトでシミュレーションしようとすると、離心率が大きく過ぎて入力出来ませんでした。

近日点通過は 2025年10月29日ごろで、太陽から約 1.36 天文単位(AU)の距離を通過しました。地球には比較的遠い距離を保ったまま通過するため、望遠鏡や撮影機材による観測が前提となります。
最大光度はおおよそ 12〜13 等級程度で、最も観測条件が良くなるのは 2025年11月中旬ごろ、明け方の東の空で高度が上がってくるので見やすくなります。
あいにくヨーロッパの11月は非常に天気が悪く、やっと見えるようになったのは12月に入ってからでした。

恒星間天体は太陽系を再び訪れることはなく、この天体に「遭遇できる機会」は一度限りです。是非、この機会を逃さないように望遠鏡で観望すべきです。

Seestar S30 で撮影(2025年12月26日)