アイスランド・エイヤフィヤトラヨークトル山 噴火
Eruption Eyjafjallajökull Iceland

2010年4月15日-

   


3月下旬から煙を噴いていたアイスランド南部に有るエイヤフィヤトラヨークトル火山が14日に噴火しました。
以来、欧州上空の空の便は全てストップしています。
私の所属するAKM(独流星研究会大気光学部)のBBSでは、
素晴らしい夕焼けや紫光が見られるのではないかと警告を出し続けています。
火山灰は思ったより高くは飛ばず、約6000~8000m程の上空を漂い、重たい粒子は地上へと落ちてきています。
この火山の影響でどの様な空が見れるのかを記録に取って見ました。
2010年4月15日 エイヤフィヤトラヨークトル山 噴火
2010年4月16日 NRWでは午後17時頃まで曇り。その後ゆっくり晴れ間が覗き、夜は快晴。
空は絹を被せた様な色。雲の間からはビショップの輪が見えていた。
日没後は紫光を期待していたが、火山灰が低空飛行しているので見栄えのする夕日にはならなかった。

ライプニツ対流圏研究所


NASAのEOS衛星からの画像
2010年4月17日 朝から紫光を期待していたが、それほどの発生には至っていない。
欧州上空では飛行機が全く飛ばず、飛行機雲の無い青空を見るのは最高である。
太陽の天中に有った時は気が付かなかったが、夕日の周りには赤く光環が出来て、アエロゾルが浮遊しているのが分かる。
2010年4月18日 朝から快晴。午後になってからうす雲が出だす。
午後になってから一部の空港で飛行禁止令が解除された。
日没直前に撮った写真には光輪が写っていた。花粉光輪と思ったが、独特の回折環が無いので火山灰によって出来たアエロゾルが原因かもしれない。
2010年4月19日
2010年4月20日 今日も朝から光輪が見えていた。
欧州の飛行場では通常の約10%程の飛行機が離着陸している。
2010年4月21日 航空会社が運行を再開。飛行機雲が目立つ。
2010年4月22日 3月の火山の活動開始以来ハロがよく見られる。
今朝の気温は-5度。北極から寒気が入ってきて、空中のアエロゾルが凍って、朝から幻日が見えていた。これは全国的な現象だった。
2010年5月11日 火山灰はイベリア半島、北アフリカ諸国に到達。スペイン、モロッコ、カナリア諸島の一部の空港が閉鎖される。
カナリア諸島ランツァローテ島で早朝見られた光芒もサーモンピンクになっていた。