AKMセミナー

Nördlinger Ries
ノルトリンガー・リース
2006年2月24日-26日


 今回のセミナーのハイライトは「リース・クラーター博物館」の見学です。
1990年に開設されたこの博物館には、クレーターの起源やその歴史のみで無く、多数の隕石から月の石迄展示してあります。
外輪直径24km、内輪直径11kmのこのクレーターは火山噴火によるものとも関換えられていましたが、1960年に米シューメーカー博士とチャオ博士によって、1500年前の隕石落下によって形成されたものと証明されました。

ちなみにこの博物館が建っている場所は「ユージン・シューメーカー広場」と名づけられています。

 クレーター断面図の模型
 
発見されたモルダヴァイト
上:色々な隕石のサンプル




右:アポロ16号が持ち帰った月の石
 
隕石衝突の痕跡 
アルテンブルグ
採石場 
 
 クレーター・リムの南西に有るローマ時代の採石場です。
衝突の衝撃で地層がひっくり返された跡がむき出しになってるのが良く分かります。。

ここではスウェヴァイトと呼ばれる鉱石が採掘され、セメントの材料とされたり、、ノルトリンゲンの教会や家屋などの建設に使われました。
 
    <P>採掘場の中腹にはオフネット穴が有ります。
この地域はもともと石灰岩の多い場所でした。隕石の衝突とともに地層がひっくり返され、むき出しになったところへ水による侵食が進みこのようなカルスト地形となりました。

この穴は古代人が住居として使用し、道具や人骨等が見つかっています。
</P>
 
 ヴィラ・ルスティカ。リースクレーターの近辺にはこのようなローマの住居跡が点々と散在しています。