ノルウェー・オーロラ観望旅行
Jektefartsmuseet ジェクト交易博物館
この博物館は、ノルウェー北部沿岸地域の海運・交易の歴史、特に「ジェクト(jekt)」という伝統的な貨物船の役割に焦点を当てています。
博物館の主役「Anna Karoline」は1876年に建造されたジェクト船で、1954年に保存船として購入されました。
ジェクト船は、16世紀から19世紀にかけてノルウェー沿岸で盛んに使われた伝統的なノルウェーのオープンボート(ノルドランズボート)を大型化したものです。
ジェクトの船主や船員は、王族や貴族ではなく農民や漁師たち、すなわち民衆の船でした。
当時、ノルウェー北部は険しい山々と深いフィヨルドに囲まれ、陸路の移動が困難でした。
そこで、ジェクトが唯一の大規模な輸送手段となり、北部の漁村から南部の都市へ、魚や物資を運びました。
とくに 干しダラ(Stockfish) の輸出では、ジェクトが国の経済を支えていたと言われています。
博物館では交易、生活、海のリスク(天候や航海の危険性)などの物語も伝えています。
現在の博物館は屋内になっていますが、2019年6月まではオープンエア博物館になっていました。
博物館にはギフトショップやカフェも併設され、来館目的で無い一般人にも解放されているようです。















































































