技術博物館 シュパイヤー
Technik Museum Speyer

ロシア製宇宙船「ブラーン」
BURAN

2009年9月26日-27日

   


ソ連版スペースシャトルこと「ブラーン」。
1988年に初飛行を成功させて以来、結局有人飛行をする事無くソ連崩壊を向かえました。
その後売られ買われしてオデッセーを繰り返し、2008年4月にドイツのシュパイヤーに到着しました。
スペースシャトルとブラーンは大変よく似ています。
しかし、ブラーンの模型とガガーリンが一緒に写っている写真が存在することから、
米シャトル以前から旧ソ連では有翼宇宙往還機の計画が始まっていたようです。
展示されているのは1884年に完成したテスト用試験機「OK-GLI」で、1889年迄に大気圏内で25回の無人飛行を行いました。

ブラーンは全長36mで米シャトルより10m短く、幅は16m、重量は80トン有ります。
外見は大変似ていても、技術的には異なり、シャトルが内臓ロケットと補助ロケットで推進力を得るのに対して、
ブラーンはエネルギアという大型ロケットに乗っかって大気圏外に出るように設計されました。
その為に構造的には小さく、コンパクトになっています。

輸送時のビデオ



テスト用小型宇宙船「BOR-5 505」

ブラーンの隣には八分の一に縮小した無人小型宇宙船「BOR-5」が展示して有ります。
BOR-5はブラーンを打ち上げる前にテスト用として使われました。
Kosmosロケットで最高210km迄昇り、時速1万8千kmで水平飛行をし、ゆっくりと地上へ戻る飛行を5回繰り返しました。
展示されているのは1988年6月に打ち上げられた「505号」です。
そばで見ると、大気との摩擦の凄まじさが伺えます。


展示物


宇宙服

与圧服

トイレ

戦闘機用ヘルメット