今月はハイライトが目白押しです。1日の皆既日食、16日の部分月食、中旬は明るい流星が多く飛ばしてくれるペルセウス座流星群が有ります。
1日の皆既日食はドイツでは部分食として観望出来ます。1999年の欧州皆既日食を機会に火が付いた日食遠征熱で、今回のかなりの日食好きが中国とロシアへ飛ぶようです。
部分月食は土曜日の夜と条件が良いので是非観望して下さい。時期を同じにしてペルセウス座流星群が有りますが、ご存知の通り満月が有る為に条件は余り良く有りません。それでも時として一時間に110個ほどの活発な出現を見せるこの流星群は12日の昼に極大を迎えます。機会が有れば是非観望して下さい。 8月になると夜が長くなってきます。昨年さそり座の近くに居た木星は今年はいて座に移動しています。一晩中見える唯一の明るい惑星です。火星、土星、水星、金星は太陽の近くに有り、観望は難しいでしょう。それでも未だ空が明るい内に惑星達のランデブーが見れますので、双眼鏡で観望して下さい。 日が落ちると西の空には傾き始めた夏の大三角（こと座のベガ、わし座のアルタイル、白鳥座のデネブ）が見え、夜半を過ぎると東からは秋の四辺形（ペガスス座や、アンドロメダ座）が昇ってきます。ヘラクレス座、へび座が西へ傾き、さそり座は南西の空低く傾きます。北斗七星も西へ高度を下げ、カシオペア座は北東の空に昇ります。
さそり座を追うように南の空にいて座が昇ってきます。いて座とさそり座付近は丁度天の川銀河の中心部にあたり、星雲星団群（M4、6、7、8、20、22）で一杯です。アンドロメダ座のアンドロメダ大銀河（M31)、ペルセウス座の２重星団（h-χ、エイチ・カイと読む）と散開星団（M34）、ヘルクレス座の散開星団（M13）、へび座の散開星団（M5）等も双眼鏡で十分観望出来ます。是非観望して下さい。 8月の天気 8月15日0時頃の空
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南の空
北の空
